体外衝撃波とは
衝撃波を照射し、痛みをとる治療法
音速を超えて伝わる圧力波のことを衝撃波といいます。整形外科分野では、その衝撃波を皮膚の上から患部に照射することで、主に腱障害の除痛や組織修復に効果があると言われています。また骨の疾患においても修復効果が期待でき、幅広い治療に応用が可能な装置となっています。
このような疾患の方におすすめです
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足
足底腱膜炎アキレス腱炎アキレス腱
付着部炎シンスプリント有痛性外脛骨シーバー病ハムストリング腱
付着部炎肘・手
ゴルフ肘テニス肘野球肘ばね指膝
膝蓋腱炎分裂膝蓋骨ジャンパー膝オスグット病肩
石灰沈着性
腱板炎腱板炎五十肩骨折
疲労骨折遷延治癒骨折偽関節
治療の効果
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痛みの軽減
- 痛みを感じている神経の終末を変性させます。
- 痛みに関わる神経の伝達物質を減少させます。
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組織の修復
- 成長因子を放出し、組織修復を促します。
- 炎症の要因となっている物質(サイトカイン)の発現を抑制します。
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奏効率
- 60~80%の症例において、疼痛軽減などの治療効果が認められたと報告されています。
集束型と拡散型の違い
体外衝撃波には集束型と拡散型があります。
それぞれ特徴が異なり、施術効果にも違いがあります。
集束型
拡散型
集束型
集束型はピンポイントにエネルギーを与える治療方法のため、特定の患部のみに対して強いエネルギーを照射できるのが特徴で、拡散型より治療効果が高いと報告されています。腱付着部炎などに有効的です。
※当院の体外衝撃波は集束型です。
拡散型
拡散型は一度に広い範囲の治療を行うことができるため、集束型と異なり皮膚表面から筋肉や脂肪など広範囲にエネルギーを照射できるのが特徴です。慢性腰痛などに有効的です。
治療の流れ
1
診察
医師が本治療の適応を判断します。
治療を行うことになりましたら、治療日をご予約します。
その後、体外衝撃波を使用するにあたって、使用用途や効果、注意事項などを説明します。
※体外衝撃波治療(集束型)をご希望の方は、医師または職員にお申し出ください。
※ご不明な点がありましたら、お電話にてお問合せください。
2
照射部位の確認
治療前の診断結果に応じて医師が照射部位を特定します。
痛みが強い場合などは照射ができない可能性もあります。
3
照射開始
ハンドピースを幹部に当て、衝撃波を照射していきます。
照射時間は15分程度です。
4
症状に応じて数回照射
患部の状況により異なりますが、概ね1週間に1回の照射を3回行います。症状によって照射回数を調整していきますので、気になることがあればご相談ください。
安全性
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- 副作用はほとんどありません。
- 治療中の痛み、治療部位の発赤や腫れの起こることがありますが、短時間で軽快します。
- ご高齢の方でも安心して治療をお受けいただけます。
リスク副作用
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- 基本的に副作用が生じることはありませんが、稀に身体に違和感がみられる場合があります。(腫れ、赤み、内出血、湿疹、感覚異常など)
禁忌事項
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国際衝撃波治療学会で示されている
禁忌症(整形外科領域)- 悪性腫瘍
- 骨端線(成長線への照射)
- 胎児、妊婦
- 脳・脊髄への照射
- 肺への照射
- 血栓・血液凝固異常のある方
費用
保険診療
3割負担の方 | 15,000 円 |
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2割負担の方 | 10,000 円 |
1割負担の方 | 5,000 円 |
自由診療
1回目の照射 | 15,000 円 |
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2回目以降の照射 | 7,500 円 |